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2009.02.12

五行歌は懐が深い

毎週木曜日はよみうり五行歌が掲載される日で、作品を見るのが楽しみだ。自分が投稿したときはどきどきする。しかし、最近あまり頻繁には投稿していない。主宰の草壁焔太先生が、新しい人や若い人にチャンスを与えようとしていると聞いたからだ。新しい人が入選すれば、たしかに、それだけ五行歌が普及する可能性が増えるに違いない。

けさの五行歌の特選は、神宮司さんという方の作品だった。一行に15文字もあったりして長く、詩や散文に近いが、内容がいい。五行歌は総文字数がだいたい短歌ぐらいか、それよりやや長めのものが多い。文字数が長くても歌らしければそれを認めるし、また極端に短いものであっても許容することがある。その自由さ寛大さが、五行歌の懐の深さであるといえる。

おしゃれに着飾った      神宮司淳子   
お嬢さん達
足元のゴミにさえ気付かない
さりげなく拾った中年女性
ずっと美しく見えました

「最近はファッションのセンスが磨かれたせいか、女性はみな美しいが、そろって軽く、品が・・・。そういうときに見る中年女性にほれぼれすることは多い」というのが焔太先生の講評だ。わたしも共感するところがあり、いい歌だと思う。つぎの作品は、以前わたしが作った歌だが、これも「よみうり五行歌」に入選した。

浮気した?           ripple
えっ
匂うわよ
なにが?
沈丁花の香り

「rippleさんは奥さんにからかわれてしまった。軽みのなかに、ドキリとするようなスリルを感じるのは選者が男だからか」、との草壁先生評。短い会話体だが、これでも一つの五行歌である。いま、ふと思いついたことを歌にしてみる。

思ったままを          ripple
感じたままを
すなおに
五行に
書いてみよう

思いや感情は、心のなかでまず口語で生まれる。それをちょっと歌らしくして五行に書いてみるといい。わざわざ、ふだん使わない文語で書く必要はない。俳句のように難しい季語や季題を入れる必要もない。最初は七五調のくせが出たりするが、五行歌をたくさん作っているうちに、たまに、いい歌ができる。そのうち、一生忘れられないような作品ができるかもしれない。そうなったらシメタものだ。

こつこつ作っていけば、かならずいいものができる。量が質に転化するからだ。ひとに受けなくても、自分が満足できるものが必ずできる。歌はそういうものだと思う。

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コメント

先生には何時も感謝しています。五行歌を教えて下さったのですから、私の日々の日記になりました。

投稿: 10月のマルコ | 2009.02.13 09:42

>ひとに受けなくても、自分が満足できるものが必ずできる。歌はそういうものだと思う。

五行歌の懐の深さと自由さがあるなかで
どんな表現もrippleさんが最後に書いたこの一行に行き着きますね。

投稿: あおむし店長 | 2009.02.13 10:10

★10月のマルコさん、
タイミングがよかったのでしょうね。砂漠に水がしみ込むように、五行歌がマルコさんに入っていくのを感じました。(^-^)

★あおむし店長さん、
そうですね、歌は主観ですから、ひとに理解してもらえない場合も多い。たまたま多くの人の共感を得たものがいい歌ということになる。ま、ほんとにうまい人というのもいるものですが。(^^)

投稿: ripple | 2009.02.13 12:05

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