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2009.01.07

すいとんメモリーズ

舞台「すいとんメモリーズ」のチケットが手に入ったので、夕方、銀座「博品館劇場」に観に行った。久しぶりの銀座は、まだお正月のイルミネーションが飾られ、日本髪を結った新橋の芸者さんがそれぞれの店へ急いでいた。開演の前、近くの韓国料理店「山ぼうしの花が咲いた」で、京子と食事をした。石焼ビビンバとサムゲタンを食べたが、とてもいい味で、からだがポカポカ温まった。ただ食事だけでもテーブルチャージが付いたので、やはり銀座だなと思った。

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お芝居は林家三平と海老名香葉子の物語で、香葉子が疎開している間に、東京に残った親兄弟を亡くしたこと、三平と結婚してからの苦労話などが、面白おかしく演じられた。全体的に、ほのぼのとしたいい芝居だった。

三平の師匠、三遊亭金馬を渡辺正行が演じていたが、なかなか重みがあってよかった。海老名香葉子は山田まりやが演じたが、以前より言葉がはっきりして聞きやすかった。林家三平はもちろんいっ平が演じたが、さすがに親子で、よく似ている。三平のギャグを知る私たちにとっては楽しい舞台だった。

随所に解説役として登場したのは小林十市(といち)。彼は柳家小さんの孫で、かつてモーリス・ベジャール・バレエ団の一員であった。わたしも渋谷のオーチャードホールでそのバレエを観たことがある。十市はときどき、そのダンスの片鱗を見せていた。

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芝居のあと、林家いっ平が父三平から手取り足取り教わったという唯一の落語を一席披露した。若かったいっ平もそれなりに年をとり、いい味を出すようになったものだ。もともと、この芝居も「林家いっ平改め二代目林家三平襲名記念」と銘打っている。

すいとんメモリーズ」はきのうが初日で、1月18日まで銀座博品館劇場でやっている。このタイトルは、とうぜん「スィートメモリーズ」の洒落だろう。きょうは二日目の舞台で、初めて海老名香葉子さん本人が見えていて、フィナーレのとき渡辺正行から紹介され、観客にお辞儀をして答えた。香葉子さんは目頭を拭っていた。私たちの席のすぐ後ろだったので、帰りがけに握手をした。細い女性の手だったが、熱く、力強く、感謝の思いに溢れている手だった。子を思う親の気持ちが痛いほど伝わってくる。苦労した分、いや、それ以上に今は幸せを噛みしめているに違いない。


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