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2008.12.27

冷えと疲労→保温と休養

腰痛や五十肩の人が何人か治療に来ている。直接的な原因はともかく、からだの痛みの間接的な原因は、「冷えと疲労」がベースになっていることが多い。

寒いとき、からだは血管からの放熱を避けようとして、筋肉が血管を奥のほうにしまう。すると筋肉は硬くなり、無理な力を入れると筋繊維が切れたりする。また、からだが冷えると血行が悪くなり、筋肉の動きが鈍くなり、ケガをしやすくなる。細菌に対する抵抗力も落ちる。だから、冷えは大敵なのである。風邪をひくというが、英語ではcold、「冷え」が入り込んだという。

疲労、筋肉の使いすぎである。筋肉を使いすぎれば、老廃物がたまり、やはり筋肉は硬くなる。そこに無理な力が加われば筋肉を傷つけてしまう。筋肉の疲労は、からだをあまり動かさない場合にも起こる。それは同じ姿勢を続けることだ。たとえば、椅子に座りっぱなしで長時間仕事をしたりすると、姿勢を保つ腰や背中の筋肉が収縮しっぱなしになる。見た目には大きな動きがなくても、筋肉は使いすぎの状態になっており、腰痛や肩こりを起こす。

筋肉は伸び縮みには強いが、縮みっぱなしには弱い。それが証拠に、いくら歩いても平気だが、一箇所に立ち続けるとなると数分と持たない。歩行は、足を伸ばすときは曲げる筋肉が休み、足を曲げるときは伸ばす筋肉が休めるからだ。ところが、立ちっぱなし、座りっぱなしの状態では、同じ筋肉が縮みっぱなしになり、すぐ疲労してしまうのである。心臓が生涯拍動を続けられるのは、ドッキンドッキンと血液を送りだすとき、「ドッ」のところで心筋が収縮し、「キン」のところで心筋が弛緩するからである。

冷えと疲労が多くの痛みの原因ならば、「保温と休養」が病気の予防、そしてまた治療になる。からだを温かくして、ゆっくり休養をとることが大事なのだ。その際、風呂に入るのもいいし、暖房を使うのもいいが、軽い運動や体操をしてからだを中から温めるのもいい。

とくに、硬くなった筋肉は息を吐きながらストレッチ体操をするとゆるんでくる。一日何度か、ゆっくり無理をせずストレッチをするといい。一回目より二回目、二回目より三回目と、だんだん筋肉がほぐれてゆく。そうすれば血行もよくなる。軽くラジオ体操のようなものをやってもいい。たた、その時あまり反動をつけないことが大切である。反動をつけると筋肉は危険を感じて硬くなり、かえって傷めてしまうことがある。

もう一つ、心の持ち方も大切である。前にも書いたが、「不満」は筋肉を緊張をさせ、血行を悪くする。「感謝」の思いは筋肉をゆるめ、血行をよくする。→不満と感謝

不満は
血管を収縮させ
感謝は
血管をひろげる
どちらがいいか決まってる

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コメント

まさに今腰痛と共存しております。
タイムリーな感じで大感謝でありますっ。
足をかばってきたのもありますが、寒さや、年末の沢山の荷出しなどが原因でしょう。
昨年も同じ時期に、元旦明けから痛み止めの注射を打って仕事をしていましたが、今年も・・・。
首から背中、尾てい骨全部をインドメタシンをぬってなんとか仕事をしております。
ゆっくり休んで暖めるのが良いのですね。
大変参考になりました。あと、反動をつけるのもよくないというのが、ピンポイントでやってしまっていて、これはかなりいけないのですね。いけないことだらけです(涙)
しかし、仕事があるだけありがたいと思っております。

投稿: ひまわり | 2008.12.28 00:10

★ひまわりさん、
だから冬の大掃除はあまりお勧めではありません。
寒いのに重いものを持ったり、長時間かがんだり
しては腰痛やひざ痛を起こします。寒いときは油は
落ちにくいし、水は冷たいし、日は短い。
 でも、きれいにしてお正月を迎えたいところでも
ありますね。ま、ほどほどにいたしましょう。(^-^)

投稿: ripple | 2008.12.28 12:44

 十数年前にスポーツ雑誌に連載していたときに、「冷え」について書いたことがあります。

 筋肉の収縮・弛緩と内分泌の関係、幼児に多い褐色脂肪細胞におけるエネルギー代謝など、生理学的、分子生物学的なメカニズムのほか、日本人の中高齢者の死因の変化、平均寿命の伸張についての考察も書きました。

 江戸時代には、裕福な人に長寿者が多かった。その理由は食の豊かさと寒冷対策にあったとボクは考えています。
 明治になってペスト予防のために、新政府は裸足禁止令を公布しました。浮世絵でもわかるのですが、江戸時代には裸足生活者が多く、また、布団も普及していませんでした。裏長屋の住人は布団も持っていなければ、炬燵のような暖房もない。せいぜい、が、手あぶりくらい。

 明治になるまでは小氷河期といわれるほど平均気温も低く、隅田川が凍結したために物資を運ぶ船の交通に支障をきたしたことから、人夫を出して氷を割らせたとか、江戸で一晩に三尺も雪が積もったなど、今では考えられないようなことが記録として残っています。

 序に、「元禄十六年」と書かれた『易水連袂録』(著者不詳)という史料があります。忠臣蔵の題材となった事件について書かれたもっとも古い書ということになっています。内容からして、おそらく後世の作と思われますが、それでも参考になる記述があります。

 元禄十五年十二月十四日に堀部弥兵衛が饂飩屋久兵衛に金五十両を手渡して饂飩・蕎麦切五十人前と酒肴を用意させたという下りに、こんなことが書かれていました。

 全員で赤穂に帰ることになった。雪道を歩くために、夜出発する。その前の宴を開きたい。

 あの時代は、外食産業も発達していないので五十人も集めて宴会できるような饂飩屋なんてなかったはずだし、真夜中に大勢が列をなして街道を歩くとか、収入源を断たれて一年十ヶ月も経つ牢人(浪人)たちが一人当たり一両もの飲食費を払って宴会を持つなどは、荒唐無稽です。前領主の家臣だった人たちが赤穂に帰ったところで、職につくことなどできるはずがない。住むところさえなく、冷たい海風に吹かれながら飢死するのは、目に見えています。

 全国各地から職を求めて江戸に集まった無宿人が大勢いる時代に、「赤穂に帰る」とは?

 しかし、雪道を歩くには夜のほうがいい、ということは尤もなことのように思えます。雪解けの道よりも、凍った雪の上を歩くほうが歩きやすかった、ということでしょう。

投稿: 百楽天 | 2008.12.28 15:16

RIPPLEさんへ

>立ちっぱなしは同じ筋肉が縮みっぱなしになるのですぐ疲労し>てしまうのである。
私、まさにその通りのことをここ1週間体験しました。
電車で立っているとすぐ脚の膝裏から下がつらくなってきて
、姿勢、体重のかけかたが悪いせいかといろんな姿勢矯正を試してみましたが、効果なしでした。
ところがある整体師から膝を緩めて立つように勧められ、類人猿のイメージで膝を曲げて立つようにしたところ、これが結構いい具合なのです。
そこへ今朝のRIPPLEさんのBLOGを拝見して、ああそういうことなのかと合点がいきました。
筋肉は緊張したらすぐゆるめなければいけないということなのですね。無意識の筋肉緊張に気づくこと、それをすぐ緩めることがポイントということ。つまり人間は動物であるということ、動物は常に動いているべき生物であるということということが結論なのでしょうか。

追伸)先日は町田市薬師池のカワセミ写真展にご夫妻でおいでいただきまことにありがとうございました。青い鳥がもたらすご縁を大切にしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: マッコウオヤジ | 2008.12.29 09:34

★百楽天さん、
ずいぶん専門的な知識をお持ちなのですね。とくに江戸時代の暮らしや気候については、あまりに詳しくご存知で驚きました。こういう時代を考証すると、はまりそうですね。いろんな想像力を駆使して、過去を分析するなんて。
 映画などでは討ち入りの日が雪に描かれていることが多いようですが、本当はその日は晴れで、雪はなかったと聞いたことがあります。
 それから雪道を歩くということですが、提灯などの他は灯りのない時代ですから、雪明りが役に立ったのではないでしょうか。雪道が凍っていたら、すべって歩きにくいように思いますが。
 ていねいなレスをありがとうございました。

★マッコウオヤジさん、
 このあいだ真向法新聞が来ましたが、そこにマッコウオヤジさんの文章が載っていました。集団真向法や和光大学の実験のことなども、お話の通りでした。なかなかご活躍ですね。
 人間は動物だから動いていると調子がいいのですが、頭を使うようになってから、椅子に座っていることが多くなり、運動不足になったり、姿勢筋が疲労して、肩こりや腰痛に悩まされるようになってしまいました。
 人間が直立歩行をするようになってから、腰痛や肩こりになりやすくなったというのが定説ですが、アフリカの狩猟民族などはからだをよく動かすから、腰痛も肩こりもないそうです。腰痛があるとすれば、木から落ちたとか、ケガをしたとかです。(^-^)
 よいお年を!

投稿: ripple | 2008.12.29 13:28

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