« 芋煮会 | トップページ | 平林寺 »

2007.11.12

日本人の清潔病

Fujitaラジオで回虫博士・藤田紘一郎先生のうんちくを聞いた。先生はサナダムシを自分のお腹に飼っているそうだ。キヨミちゃんだったかな。小腸の長さが7mぐらいだが、サナダムシは12mもあるのに、ほとんど悪さをしないらしい。逆に、よけいなコレステロールなどを食べてくれるのでダイエットにもなり体調がいいそうだ。

藤田先生の持論は「日本人は、寄生虫や細菌を殺しすぎたためアトピーやアレルギーをわずらう人が増えた」という考え方だ。昔の子どもは泥んこになって遊び、たいがい2、3種類の寄生虫を抱えていた。その寄生虫やばい菌に対して免疫作用がフルにはたらき、健康で丈夫なからだを維持していたのだ。

わたしも5歳ぐらいのとき、お尻から回虫をひっぱり出したことがある。公園で遊んでいたら肛門のまわりがムズムズしてきて、触ると何か紐のようなものが当たる。びっくりして、その紐をそうっとひっぱり出してみた。20cmぐらいあっただろうか。白っぽいミミズのような虫が出てきた。恥ずかしいので誰にも言わず内緒にしておいたが、あとで回虫だと知った。みんな回虫がいた証拠に、学校で駆虫剤「サントニン板チョコ」というのをよく食べさせられた。

ところが昭和40年ごろからだろうか、殺菌剤、殺虫剤、防腐剤、抗菌剤、抗生剤などが多用されるようになったため、寄生虫や腸内細菌、皮膚常在菌などが激減してしまった。すると、「ヒマ」になった免疫細胞は、反応しなくてもいい花粉やダニ、卵や牛乳などにまでちょっかいを出すようになった。これがアレルギーやアトピーが増えた原因であるというのである。

Graph

わたしはまた、水道水の普及とともにアレルギーやアトピーが増えていったようにも思う。塩素殺菌によって、腸内細菌などが殺されてしまったのだろう。もちろん、水や空気の汚染、体内に取り込む化学物質の増加なども、原因しているのだろう。

いずれにしても、藤田博士は「日本人の超清潔病は困ったものだ」という。これから地球温暖化で、南方の蚊や病原菌が日本にもやってくる。免疫力の落ちた日本人は大変だと警告している。そして、人間と他の動物や細菌類との共生が必要だと訴えている。

« 芋煮会 | トップページ | 平林寺 »

コメント

アレルギー性疾患増えていますね、患者さんにも大勢います、
副交感神経の過剰優位状態の改善を進めています、
大腸内の寄生虫有効のようですね、除菌も行き過ぎは害ですね、情報感謝いたします、

投稿: 10月のマルコ | 2007.11.12 13:30

★マルコさん、
アレルギー疾患の患者さんには、お灸を使っています。
免疫力アップにはかなり効果が認められます。
ま、有機野菜食、運動などが必要ですね。

投稿: ripple | 2007.11.12 16:15

もうずっと昔のことで昭和一桁になくなった母方の祖父は(元外国航路の船長)サナダムシが口から出て
その後にそれが原因でわずらってなくなったらしい
他の何か十二指腸中でもいたのかもしれません?

投稿: みちこ | 2007.11.12 16:26

★みちこさん、
むかしは粗食でしたから、腸を食べられちゃったの
でしょうか。しかし、寄生虫は宿主を殺すことはまれ
だと聞いています。宿主が死ねば自分も死ぬからです。
でも、アニサキスなんてのがいますから、こわい。

投稿: ripple | 2007.11.12 16:34

サナダムシをお腹で飼うなんて、すごい方ですね。
私はヒル療法も見るだけで気持ちが悪くて^_^;
そういえば、小学生の頃は虫下しの薬を飲まされた
記憶があります。
私はいつも動物とチュッチュしてますから強いかも(笑)

投稿: なっちのママ | 2007.11.12 22:51

あの有名な歌姫のマリア・カラスもサナダムシをのんで
ダイエットをしたそうですね~
ほんとうに最近はなんにでも消毒薬、殺菌剤、消臭剤など
使いすぎだと思います・・・

投稿: namiko | 2007.11.12 23:48

サナダムシがいると太らないと聞いた事があります。
痩せたいけど、自分の身体の中にいる事を想像すると、
やっぱり嫌だなぁ~。。。
以前、O157は157番目の菌で、もっと強い菌はたくさんいるのに、
過剰な除菌ブームの為に、弱いO157が猛威を振るってしまったと、
聞いた事があります。
小さなひとつひとつの菌にもちゃんと役割があるんですね^^

投稿: rilassato angeli | 2007.11.13 08:30

やはりね~主人は潔癖症?ですから
花粉症になるのかしら?
私 綺麗好きですけど、いい加減な所もある。
、、でアレルギーは無いですわ。

投稿: sakura | 2007.11.13 12:54

前に下痢したとき糸状の白いもの(5cmくらい)がでたんですがえのきでした

投稿: うさ | 2007.11.13 17:51

★なっちのママさん、
動物とチュッチュッですか。ちょっとヤバイけど、
免疫てきにはいいことかもしれませんね。(^-^)
ま、目くじら立てず、ほどほどがいいのでしょう。

★namikoさん、
本当ですか、マリア・カラスの話。
ま、寄生虫は宿主を殺さないだろうと期待しましょう。
このあいだ民家園に行きましたが、トイレは穴を
掘ったまま、馬も近くでねむる。ムシロで眠るから、
いろんな虫が同居している。たくましいですね。

★rilassato angeli さん、
生物は、ばい菌も含めて、うまいバランスのなかで
生きているのだと思います。たとえば腸内細菌は
善玉と悪玉がバランスをとっていれば大丈夫。
でも、サプリやお菓子ばかりを食べていると、
ビフィズス菌などの善玉がすくなくなり病気を起こす。
過度に神経質にならないことが大切ですね。

★sakuraさん、
花粉症ね。わたしも花粉症ですが、センサーがいい
とも言えますね。でも人工的な原因かもしれません。
自然木を切りすぎて杉ばかり植えたから。スギ花粉の
量が多すぎますからね。とにかく大きなバランスが
くずれていることは疑いがありません。

投稿: ripple | 2007.11.14 21:15

★うささん、
プッ!(^-^)

投稿: ripple | 2007.11.14 21:16

これから我々がしなくてはいけない事はサナダムシを嫌う迷信を完全に無くし、そのサナダムシがすぐに手に入手できる環境が必要ですね。

しかし、肛門から顔を出すというのは皆さんはどうしても怖いかもしれない。

ここがサナダムシの唯一の欠点とも言えるでしょう。

投稿: | 2011.07.26 21:12

★名無しさん、
サナダムシは腸の内壁などに食いついて、
からだはちぎれても再生し、いつまでも
体内にとどまるのが怖いですね。

投稿: ripple | 2011.07.28 09:02

清潔病といえば、昨今口内菌の感染を嫌って、キスや口移しをしない子育てが増えています。これ、大丈夫なんでしょうか?
親子で口の周りや中を嘗め合うような行為は、ほ乳類が連綿と行なってきたことで、スキンシップ以上の意味があるように思えてならないのですが、こういうことをいきなりやめてしまうのは、結果が厳密には予測できないという意味で、自分の子供を使った「人体実験」だとしか思えないのです。
それとも、こういう子育てを推奨する歯科医師などは、全ての口内細菌の作用をつまびらかにした上で言っているのでしょうか?
細菌はどこにでもいるわけで、それを遮断してしまおうという行為には限界があり、子供の抵抗力を奪うだけのように思えます。
細菌とは縁を切る事はできないのだから「上手につきあう」ことが必要じゃないでしょうか。
しろうと考えですが、同じ感染するにしても、体質の近い母親から菌をもらったほうが、より安全に免疫を作れるんじゃないかと思うのですが。
考えすぎですかね?

投稿: てんこてん | 2011.08.16 17:57

★てんこてんさん、
コメントありがとうございました。
口の中には雑菌がたくさんいることは事実でしょうが、
それに負けないくらい唾液の殺菌力は強いと思います。
動物は子どものからだをなめ、傷をなめています。
キスで相手の口の中を掃除するのが人間に向いているか
どうかはともかく、清潔すぎるのは問題ですね。
ほっといても生きていけるようにできているのに。

投稿: ripple | 2011.08.19 15:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 芋煮会 | トップページ | 平林寺 »