脊椎側彎症
20代の女性が、首、肩、背中が痛いと来院した。小さいときから側彎があることは整形外科等で指摘されていたという。背中を見ると、たしかに逆S字の側彎がある。右の肩甲骨の下部がすこし跳ね上がっており、翼状肩甲になっている。これでは背中や首がすっきりしないはずだ。
まずうつ伏せになって軽くからだを揺すり弾力性をみた。腰はやわらかいが、胸郭が変形しているせいで硬くなっている。左の骨盤が前方回転しており、右は後方回転している。カウンターストレインで骨盤を矯正し、さらに腰椎を矯正した。ただ、胸椎の矯正は長い歳月がたっているので難しい。とりあえず、ねじれに合わせてからだを固定し、ゆっくり戻してみた。患者は、少しからだがまっすぐになったような感じがすると言った。
側わんが多い理由
若い人に側彎が多いのには、いろいろな原因が考えられる。一つは座卓で正座をして食事をすることがなくなったからだと思う。むかしはきちんと座るようにうるさく言われた。前かがみになると着物の襟がはだけて見苦しいからだ。正座をするとお尻が出て、背すじがぴんと伸びる。
畳の部屋が少なくなってフローリングや絨毯の部屋が増えたのも一因だろう。椅子やソファーに座ることが多くなり、親もその正しい座り方が分からない。だから、脊柱に変なくせがついてしまうのだ。西洋の家庭では、椅子の座り方をうるさく指導していると聞く。
赤ちゃんのとき、はいはいをしなくなったのも原因かもしれない。はいはいをすれば首のそりができ、そのぶん前後の生理的彎曲がきれいにつくられる。また首をそるとき、自然に背中をまっすぐにする。そういうチャンスが少なくなったのだろう。
野原を走り回ったりしてからだをよく動かせば骨や筋肉が鍛えられるが、いまの子は栄養はいいがそういう機会が少なくなっている。足は長く格好いいが、細くてポキッと折れそうなのをよく見る。らくをすると苦労が待っている、そんな気がしてならない。

コメント
先生のゴットハンドにかかれば、心と体、両面から良くなることと思います、しかし全ての病気とは言いませんね、除外の病気は有りますからね、我院にも側湾症多数みえます、PCの仕事過多、筋力低下が多いですね、また最近うつ伏せ寝の効用を説いています、背部疼痛にも有効ですねで、始めは15分、徐々に時間を延ばし、効果出ています、
投稿 10月のマルコ | 2007.08.25 05:17 午後
<らくをすると苦労が待っている。>
大変!最近、野原を駆け回っていませんわ。
投稿 sakura | 2007.08.25 08:08 午後
★10月のマルコさん、
うつ伏せ寝ですか、なるほど。最近、聖路加の
日野原先生もすすめておられますね。もっとも
日野原先生の場合は長い抱き枕を使うものですが。
筋力が弱い人に多いのはたしかですね。
治るものは治るし、治らないものは治りません。(^-^)
★sakuraさん、
若いとき野原を走り回っていれば大丈夫ですよ。
いまはバードウォッチングに明け暮れているし。(^-^)
投稿 ripple | 2007.08.26 09:01 午前