杉山神社
両国の杉山神社にお参りに行った。ここは江戸時代の盲目の鍼師、杉山和一を祀ってある。杉山和一は弁天様の夢知らせで、鍼に管くだを使うことを考案した人物である。日本の鍼師はほとんどがこの鍼管しんかんを使い、ほぼ無痛で鍼を刺している。中国では鍼管を使わないので、手で瞬時に押し込むように刺す。そのため、どうしても太い鍼を使うことになり、患者はかなりの痛みをがまんしなければならない。
鍼管による無痛刺入を考案した杉山和一は、われわれ鍼師がもっとも尊敬する人物のひとりである。和一は鍼術にもすぐれていて将軍の治療も行い、検校の位まで授かり、この杉山神社一帯の土地を賜ったといわれている。神社の右脇には「いわやみち」と呼ばれる祠ほこらがあり、その奥には弁天様が祀られている。人頭蛇尾の弁天様も飾られていた。同じ弁天様は神奈川県の江ノ島にも祀られている。
ここのトイレでわたしはひどい下痢をしたが、べつに気分が悪いわけでもなく、なにか身体が浄化されたような気がした。鍼の腕があがったのではないだろうか、なんて密かに思っている。
コメント
百病と
戦う武士の
刀は鍼
袴は
白衣
お粗末
お参り
ご苦労様でした。
投稿: 10月のマルコ | 2007.01.05 19:03
むかし、この杉山神社で月一回勉強会を開いていました。
人迎脈診、打鍼、整体などの先生を呼んで、ワークショップ
を開いたりした、なつかしい場所です。
投稿: ripple | 2007.01.06 17:16