« 杉山神社 | トップページ | 仕事初め »

2007.01.05

江戸東京博物館

一度は行ってみたいと思っていた江戸東京博物館にも行った。両国国技館のすぐ裏にりっぱな建物がある。5階と6階が常設館で、ちょうどお正月なので「からくりの実演」と「北斎展」をやっていた。「江戸城展」というのも別料金でやっていたが、常設館だけでくたびれてしまったので、そちらには行かなかった。

江戸時代のからくりは、①だんくだり人形、②茶運び人形、③弓張り人形、それに④文字書き人形が主流だそうで、大人の遊びだったらしい。だんくだり人形というのは、階段を後ろ向きにゆっくりと降りてゆくのだが、はらはらするほどゆっくりなのがおもしろい。砂時計のような微細な砂が移動し、重心を移動させていくらしい。

Karakuri1
だんくだり人形

Karakuri2
茶運び人形

茶運び人形は茶坊主がお盆にお茶をのせて、客人がお茶を取ると止まり、向きを変えて戻るというもの。これはテレビで見たことがある。弓張り人形は、4本の矢を順々に放ち、的を射るもの。動力はいずれもセミクジラの髭をぜんまいにして使っているそうだ。髭はたんぱく質だから、しだいに復元力が弱くなってゆく。その辺も、微調整しているらしい。日本などと「日本からくり研究会」の人が説明していた。

Karakuri3
弓張り人形

Karakuri4
文字書き人形

圧巻は「文字書き人形」だ。筆に墨をつけ、寿・松・竹・梅の4字を書き分ける。しかも書いた文字を観客のほうに見せ、どうだと見栄を切るような仕草が泣ける。どれも複雑なカムや組紐などの仕掛けがしてある。文字書き人形の手は、xyz軸方向にうまくコントロールされている。いずれも、からくり儀右衛門(田中久重)の考案というが、江戸時代にとてつもない頭脳の持ち主がいたものだ。維新後、儀右衛門は新橋に田中工場をつくり、その養子が襲名して田中工場を芝浦に移し、それがのちに東京芝浦電気(東芝)の前身となった。

そのほか江戸の町の模型や大名屋敷の模型なども見応えがあった。鹿鳴館では貴族がダンスを踊っていた。明治初期の銀座では、鉄道馬車や人力車などが郷愁を誘っていた。なつかしいおもちゃもたくさんある。江戸東京博物館はお金を掛け過ぎた建物の印象がつよかったが、一度は行ってみる価値があるだろう。入場料、大人600円。

« 杉山神社 | トップページ | 仕事初め »

コメント

江戸時代の和算数は、世界一進んでいたと、聞いたことあります、
メカニカルな分野でも、進んでいたのですね、現代のパソコン、液晶分野でも、その、精神を受け継いだのでしょうね、

投稿: 10月のマルコ | 2007.01.05 19:27

からくり儀右衛門は平賀源内でなく田中久重という人物で、
維新後、田中工場をつくり、それがいまの東芝の前身に
なったそうです。
関孝和の和算は微積分も処理したと聞いています。
そういうDNAが緻密な機械やロボットをつくっている
のでしょうね。

投稿: ripple | 2007.01.06 17:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 江戸東京博物館:

« 杉山神社 | トップページ | 仕事初め »