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2006.12.20

小朝と三枝

グリーンホール相模大野の「桂三枝・春風亭小朝:特選落語名人会」に行った。先日、楽天でチケットを購入しておいたのである。小田急線の相模大野駅には巨大なクリスマスツリーが飾ってあり、イルミネーションが輝いていた。北口を5分ほど少し歩くと、伊勢丹の真後ろにグリーンホールがあった。ここでは以前、マルセル・マルソーのパントマイムを見たことがあるが、もう場所を忘れていた。2階席なのでバードウォッチング用の双眼鏡を持っていった。見えすぎ!

はじめに林家きくおが「若旦那の針」を演じた。林家喜久蔵の息子で、若干声が似ている。たいくつな若旦那が太鼓持ちの腹に鍼を刺すというお笑いだ。痛くないように、「つまみ上げ、水平刺しでお願いします」というのが面白かった。ところが、三本の針を打ち、そのうち二本が腹の中に宿ってしまう。これは針が折れるということだから、こちとら本物の鍼師としてはいただけない。いまの鍼はステンレスだから曲がることはあっても、ぽっきり折れることなどないのに。

Koasa02_1つぎに、いよいよ小朝が登場。あざやかに枕をころがしたあと、演題は「芝浜」だ。いわゆる人情ものの落語で、笑いのなかにホロリとさせるものがある。のん兵衛の魚屋が大金を拾って・・・それが夢、なんて話だが、酒の呑みかた、巾着の広げかた、煙管の扱いかた、どれも惚れ惚れするような演技だ。きくおの熱演に比べ、やはり、間の取りかたが抜群にうまい。

休憩のあと、泉家勝丸だったかな、籠玉の曲芸があって一息ついた。それから桂三枝の出番となった。つい最近、病院で点滴を受けた経験から、医者と患者、医者と看護婦の会話などを枕に置いた。医者が83歳で看護婦も60過ぎで、患者も年寄り。高齢化社会の病院のようすを話して笑わせた。

本題はヤクザの話だが、そのヤクザの世界でも高齢化がすすみ、親分が90歳、若頭が63歳で、組員も5人になってしまった。年をとったヤクザの話が愉快だった。物忘れがひどい、刺青いれずみがシワシワ、おまけに敵の親分も脳卒中。面白い創作落語だったが、観客に中高年が多いのでハラハラしてしまう。題材としてはちょっと暗かったかな。

あんまり笑い過ぎてこめかみが痛くなるほどだった。名人クラスは本当に間がいい。人間は文字通り、間が肝心だな。


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コメント

rippleさんのお話を読んでいても可笑しくッて
笑っているのですからキット会場に行けば
大笑いする事でしょう・(((((^(^(^0^)^)^))))) ワハハ・・
一度落語を聞きに行きたいとは思っていますが、、、

投稿: sakura | 2006.12.21 14:47

sakuraさんも、お腹の皮がよじれちゃいますよ。
話芸といいますが、落語は本当に楽しいですね。
笑う門には福来る、大いに笑いましょう。
(((((^(^(^0^)^)^)))))

投稿: ripple | 2006.12.21 16:10

ripple先生

楽しそうなご様子眼に見えそうです。江戸の粋な世界ですね。

私は上方落語、桂米朝師匠などを中高生時代TVで観てました。
桂三枝さんは、今でも、「新婚さんいらっしゃい」を日曜日の昼12:55から妻と欠かしません。山瀬まみちゃんもいいつっこみ。

投稿: Sushi | 2006.12.21 20:17

先生の笑っているご様子、目に浮かびます、笑いはNK細胞を活性化し、コルチゾールホルモンを減少させ、脳内ドーパミンを増加させますね、
師走、正月と多忙で発病のリスクの増えるこの季節に向かい、先生は心身ともに最高の健康法を体験しましたと思います、双眼鏡は先生の必需品ですね、グリーンホール相模大野は、3年前ケアマネ実務研修で、使いました、6回程通い、緊張と安堵の連続した場所ですので、先生のようにNK細胞を活性では無く、低下と増加、入り混じる過酷な日々でした、

投稿: 10月のマルコ | 2006.12.21 23:01

●Sushiさん、コメントありがとうございます。
桂三枝の落語をまともに聴いたのは初めてかもしれません。
司会やタレント業のほうが忙しそうですからね。
新婚さんいらっしゃいはまだやっているのですか。
あれも、大笑いができる番組ですね。

●グリーンホール相模大野はキャパが1700人ですから、
巨大ですね。やっぱり末広亭や浅草演芸場のほうがいい。
けれども、いまはマイクの性能もよくなっているのでいい。
NK細胞、だいぶ増えたような感じがします。(^-^)

投稿: ripple | 2006.12.22 09:10

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