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2006.05.09

ひざの痛み

50代の女性が、左膝が痛いといって来た。スーパーで立ち仕事をしているが、仕事を終えて歩きだしたときガクッとなったそうだ。膝を伸ばすのは平気だが、深く曲げることができないという。立ちっぱなしで疲労していること、体重が多いこと、冷房が強かったこと、などが原因らしい。

検査をすると、骨盤と腰椎の変位は少ないが、膝のお皿の下に強い圧痛点がある。これは膝が過伸展している証拠である。膝のお皿の下の膝蓋靭帯が異状緊張をしているのだ。針治療をしたあとカウンターストレインでこの異状緊張をとることにした。

膝蓋靭帯の治療は、仰向けの姿勢で足首に枕をかい、膝関節をベッドに押し付けるようにして過伸展すればいい。変位を誇張するのである。そうすれば過伸展をつくっている筋肉がたるみ、2分ぐらいしてゆっくりゆっくり戻してゆけば異状緊張がとれる。

長時間、立ち仕事をしていたので大腿四頭筋が疲労して縮んでいたのだろう。冷房のせいでよけい硬くなっていたのかもしれない。そこへ急に膝を曲げるような動作をしたので、そうさせまいと膝蓋靭帯(大腿四頭筋の一部)が異状緊張を起こした。だから、膝を曲げようとするとズキンと痛むのだ。

よくみると、左膝の上のほうが腫れている。下腿の上で大腿がせり出しているように見える。そこで十字靭帯を検査した。すると前十字靭帯も異状緊張しているので、これもカウンターストレインで矯正した。帰りはふつうに歩けるようになった。そんなときの患者さんの嬉しそうな顔が、われわれへのなによりの報酬である。

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