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2006.05.30

キンケイギク

昼休み、散歩に出かけた。登戸駅の改修工事が進み、南武線と小田急線をつなぐ連絡橋(ペデストリアン・デッキ)が姿を現した。エスカレータはまだだがエレベータはすでに完成している。それを使って南武線の北側に出た。

そこから市立多摩病院に向かう道がなかなかしゃれている。片屋根がついていて雨の日でも傘がいらない。3月に開業した多摩病院も、人や車の出入りがけっこうある。病院の前には押しボタン式の横断歩道ができていて、近くには「多摩病院前」というバス停もある。ちょっとの間に、ずいぶん様変わりしたものだ。

多摩川はすでに夏景色。シロツメクサとアカツメクサも暑そうだ。だれが種を蒔いたのか金鶏菊の花があちこちに咲いている。ちょっとキバナコスモスに似ている。カワウ、アオサギ、コサギ、ハクセキレイ、カルガモなどの姿を見たが、冬鳥がいなくなったので殺風景だ。対岸でツバメのように飛ぶ白い鳥が見えた。コアジサシだ。動きが速く、ちょっと遠すぎて写真は撮れなかった。いよいよ本格的な夏が近づく。

Akatsumekusa
アカツメクサとシロツメクサ

Kinkeigiku2

Kinkeigiku1
キンケイギク

Kosagi
コサギ

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2006.05.29

下肢内旋症

小学一年生の男の子がひざの治療に来ている。運動会の練習中に転んで左ひざ膝を打ち、だんだん痛くなり、足先を床につけられなくなったという。最初、治療室に来たときはケンケンしてきた。元気はいい。よく転ぶそうだ。下肢がかなり内旋しているので、そのせいではないかと親は心配している。

検査をすると、たしかに足先が内側に入っている。あおむけになると、左右の足先がぶつかってしまう。鼠径部に細い鍼を打って大腿四頭筋をゆるめ、カウンターストレインで骨盤調整をおこない、下肢内旋と後十字靭帯の治療をした。3割ぐらいしか痛みはとれなかったが、ようすを見てもらうことにした。翌日、同様の治療をした。まだ痛みはあるが足を床につけることができるようになった。

その後、ふつうに歩けるようになったが、5日目ぐらいたったとき、昼寝をして起きたら痛くなったという。ふたたび同様の治療をし、ひざにサポーターをかって、あまりあばれないように言い聞かせた。前よりはずっとよくなっている。

ひざが痛いと本人はいうが、股関節内旋が原因しているのはまちがいない。足先が内側に入りすぎているのでうまくバランスがとれず転んでしまい、その結果、ひざの関節を傷めてしまうのだ。ネットで調べると、3、4歳ぐらいまでの下肢内旋ならかなり強くても自然に治るという。7歳だと微妙なところらしい。カウンターストレインでも根気よく治療をすれば改善すると思う。しかし親が心配するので、小児整形専門病院のホームページをプリントアウトして渡してあげた。親というものは、つくづくありがたいものである。

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2006.05.28

しあわせ

サミュエルソンの『経済学』に、こんな数式が載っている。

Happness_1

しあわせは、欲望を分母に物質的供給を分子にした分数式で表されるというのだ。ひとの幸福は、欲望と物質的供給との関係で決まる。もちろん、物質的供給だけでなく精神的供給も入るだろうが、極端に単純化してしまえばこういう式になる。欲望が大きくて供給が追いつかないとき、ひとは不満になり、不幸にになる。欲望が小さくて供給がたっぷりあるとき、ひとは満足し、幸福になる。

物質的供給にしても、精神的供給にしても、与えられるものには限度がある。ところが人間の欲望にはきりがない。欲望が満たされた瞬間、つぎの欲望が顔を出す。だから、欲望が強いかぎり、ひとは永遠に満たされることはないのである。現代は物質的には恐ろしく豊かで、便利になっている。テレビ、ケータイ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、IHレンジ、コンピュータ、自動車、飛行機・・・。スーパーに並んでいる食品も、頭がクラクラするくらい多彩である。ほとんど、わたしの子供の頃には縁のなかったものばかりだ。それで、ひとの心は昔より幸せになっただろうか。

袴田住職は、自分の意思で欲望を減らすことが大切だという。よけいはものを手放すといいという。不便さを楽しむのだ。苦しみのとなりに大きな喜びがあるともいう。新幹線は速いけど、速すぎて景色が飛んでしまう。そこへいくと、各駅停車はたくさん止まってくれる。ゆっくり景色が楽しめる。速いのもいいが、遅いのもまたいいのである。腹6分目ぐらいにしておくと、何をたべてもうまい。サミュエルソンの式でいうと、分母の欲望を小さくするほど幸福が大きくなるのである。

不満が
沸いてきたとき
徳川家康だって
こんな暮らしはできなかった
と思ってみる

こんなに豊かに
こんなに便利に
なったのに
自殺者3万人
問題は心なのだ

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2006.05.27

心といのちを考える

ラジオ深夜便「こころの時代」は、秋田県藤里町の住職である袴田俊英さんの「心といのちを考える」という話だった。藤里町といえば、先日小学生ふたりが相次いで殺されるという事件が起こったところだ。

藤里町には三度行ったことがある。叔母の実家が藤里町藤琴なので、夏休みや春休みに遊びに行ったのだ。人情のあつい素敵な町だ。営林署があるので奥羽本線の駅のある二ツ井町より発展している。藤琴川でカジカを突いたことや、白神山地の麓までハイキングをしたことなどを懐かしく思い出す。1週間もいれば、知らずに秋田弁を口にしていたものだ。そんなところに悲しい事件が起きたことを残念に思っている。

袴田さんの話はとてもよかった。なんでも秋田県は自殺率が日本一なのだそうだ。それで自殺を減らそうといろんな運動をされているという。自殺の原因はさまざまだが、「死んじゃいけない、死んじゃいけない」と声をかける人がいないことも、そのひとつだという。そのとき落語の「文七もっとい」という話を取り上げていた。

不便さを楽しもう。苦しみのとなりに幸せが寄り添っている。この二つの話が印象に残っている。毎日3時半に起きて禅の修行をしていた。あるとき、大好物のアンパンと牛乳が出たという。おいしくて涙が出た。それは今までに味わったことのない最高の旨さだった。以後、宴会で山海の珍味を出されることが多くなったが、あの味にはとうていかなわない。現代人は、恵まれすぎて逆に不幸になってしまったのだ。

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2006.05.25

ユキノシタ

Yukinosita3

Yukinosita

雪の下の花が咲き始めた。長い茎をもたげ、ピエロが足を広げたような白い小花をたくさんつけている。冬のあいだ雪の下にあっても枯れないから、ユキノシタと呼ばれるようになったそうだ。大文字草に似ているが、それもそのはず、大文字草はユキノシタ科なのである。

虎耳草と書くこともある。虎耳草こじそうは漢語で、葉の形が虎の耳に似ているから、そう呼ぶそうだ。葉には白い縞模様があり、肉厚で細かい毛が生えているので、たしかに虎の耳のような感じもする。クローズアップで撮ると、上の小さな花びらには紅い斑点がついている。2㎝足らずの小さな花なのに、なかなか芸がこまかい。

暗く湿った
ところにも
妖精が棲んでいる
白く着飾った
ユキノシタの花が

けさ、ユキノシタの葉を一枚とってきて、細かくきざんで味噌汁に入れて食べた。何かに効くと聞いたことがある。

→ユキノシタの薬効

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2006.05.24

カワセミっ子

野川にカワセミの子どもを見に行った。6羽ぐらい巣立ちをしたそうだが、きょうは親鳥1羽と幼鳥2羽しか見られなかった。そろそろ独り立ちの準備をしているのだろう、群れはバラけてしまった。子どもは好奇心が旺盛で、無邪気でかわいい。

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カワセミの子どものツーショット

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背中のブルーはよく出ているが

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お腹の色はまだ薄汚れている

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こちらはお父さん、子育てでやつれ気味 (成鳥は足が赤い)

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葉っぱを石に叩きつけている幼鳥、魚を気絶させる練習?

川にダイビングするところを写してみたが、100㎜~150㎜で手持ちだとこんなもの。静止していれば400㎜でもいいが、飛ぶ鳥は広角ぎみにしないとすぐ見失う。うまく撮る人は、カワセミの来そうなところにレンズを向けて三脚をセットし、何時間も粘っている。私にはそれだけの根気がない。

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→野川大好きBBS(カワセミの子どもの乱舞が見られます)

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2006.05.23

そりひざ

両膝が痛いといって20代の男性が治療に来た。暮れあたりから毎日5キロぐらい走っていたが、4月ごろから痛みだしたそうだ。整形外科でいろいろ診療を受けたが、だんだん痛みが強くなってきたという。熱も、腫れもない。しゃがむことはできるが、屈伸時に変な音がする。伸ばすほうがらくなようだ。

仰向けで膝を検査すると、お皿の下にぐりぐりしたものがあって、押すと痛がる。ここに圧痛があるのは、大腿四頭筋の付着部が異常緊張している証拠である。長時間立ちっぱなしだったり、急にしゃがんだりしたときに傷めることが多い。治療は膝の関節を過伸展してやればいい。どうやるかというと、足首に丸めたタオルか枕をかい、膝をベッドのほうに押し込むのである。

左足のほうが痛いので、左足首に角枕をかった。すると、それだけで膝が妙に反るので驚いた。右膝も反る。ためしに、肘を反らせてもらうと、案の定、こちらもよく反る。いわゆる、猿手というやつで、肘が180度以上伸展するのである。膝はなんと呼ぶのか知らないが、「そり膝」とでも呼んでおこう。これは多分に先天的なものだろう。普通の人よりかなり反るが、痛みがとれれば日常生活に支障はない。

Exkneeそり膝でも足首に角枕をかえば、膝とベッドの間が少しは空いているので、膝をゆっくり押し込んでゆく。膝の裏はほとんどベッドにつきそうだ。押されるのが気持ちいいというから、伸展ひざ(過伸展したひざ)に間違いない。2分ほどしてから、ゆっくりゆっくり戻してゆく。両膝この治療を行い、さらに大腿四頭筋をゆるめる鍼をする。そして歩いてもらうと、痛みはほとんどとれた。

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2006.05.22

芸能人社交ダンス大会

シャル・ウィ・ダンス?~オールスター社交ダンス選手権」と銘打った番組がある。芸能人がプロのダンサーと踊って優劣を競うもので、なかなか見ごたえがある。芸能人は見られるのが商売だからもともと表現力が豊かだ。そのうえ振り付けがやたらと派手なので、あれは社交ダンスというよりもショーダンスである。しかし、私も一時は社交ダンスにのめり込んでいたので、こういう番組を見ると少なからず興奮する。

準決勝では、松本伊代、角田信朗、レイザーラモン、高橋惠子、の4組が出場した。角田さんはキューバン・ルンバを踊ったが、意外にからだが柔らかく、なめらかに踊る。だが、その努力たるや大したものだと思う。ずんぐりした体系はダンス向きとはいえないが、基礎をしっかり踊っているのできれいだ。児玉麻里子先生を軽々とリフトするところなど、筋力があるので安心して見ていられる。本人が「格闘技よりたいへんです」と言っていたが、実感だろう。角田信朗さんのホームページの日記にその苦労が綴られている。5月15日の日記にはルンバの動画も載っている。

Kakuta2  Kakuta3  Kakuta1 角田さんのHP

私の経験から言うと、社交ダンスにはほとんど色気がない。ステップを覚える、姿勢を保つ、曲に乗る、相手に合わせる、次のステップを考える、他の人とぶつからないようにリードするなど、やることがたくさんあって色気どころの騒ぎじゃない。なめらかに優雅に踊るためにはステップにメリハリをつけ、大きく踊るように心がけなければならない。重心線をしっかり保たなければ回転がぶれる。1曲を踊ると、汗が吹き出す。これはもう立派なスポーツである。

★5月27日の決勝戦で、角田児玉ペアがみごと優勝した。
 審査員票は高橋ペアが一位だったが、観客票で逆転勝ち。
 角田さん、児玉さん、おめでとうございます。

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2006.05.21

キアシシギ

Nogawa
世田谷・野川

午後2時を回っていたが、いい天気なので野川に出かけた。葦も草も伸び、木々も葉が繁り、すっかり夏景色である。きのうの雨で増水したためか、岸辺や中洲の草が薙ぎ倒されていた。水も濁っていたいる。そのためか野鳥も少なかった。常連のコサギもカワウもいなかった。ドバトの数さえ少ない。

Mejiro
葦に止まるメジロ

はじめのうちは、シジュウカラ、ムクドリ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、カルガモ、セグロセキレイ、スズメ、ツバメ、メジロ、ぐらいしか観察できなかった。ときどきコゲラの声が聞こえた。オオヨシキリの声も聞こえなかった。カワセミは二度だけキーッキーッと鳴きながら水面すれすれに飛んでいくのを見た。きょうは水が濁っているので、魚を採るのは難しいだろう。

Karugamo
カルガモ親子(左上が母親)

帰りぎわ、カルガモ一家を観察していたら、そばにイソシギのような鳥を見つけた。どうやらキアシシギらしい。多摩川では見たことがあるが、野川で見るのは初めてだ。大きさはムクドリぐらいで、長い嘴をたくみに使って、浅瀬の藻や水性生物を食べている。沼地を歩くのでオレンジ色の足が大きい。ときどき、ヒューッと口笛のような声で鳴く。

Sigi004
キアシシギ(夏鳥)

それにしても、この鳥は、色といい、形といい、動きといい、じつに品のある鳥ではないか。西日を背にしてゆっくり歩き回る姿は絵のようだ。風が吹いて水面にさざ波が立つと、光が砕けて散りひろがる。鳥は無数の宝石に囲まれる。きょうも野川は、思はぬプレゼントをしてくれた。

Sigilarge01  Sigilarge02  Sigilarge03  Sigilarge04 拡大可

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2006.05.20

あんどん

がつよい。けさ畑に行くと、先日植えた苗が風に揺さぶられて、へたっていた。ナス苗には支柱を立てておいたが、葉っぱが大きいのでけっこう風にあおられてしまう。そのとき、ふと気がついた。プロの畑を見ると、ナス苗ひとつ一つにあんどんをかけてあるが、あれは寒さのためだけでなく、風除けのためでもあったのだ。

行燈あんどんというのは苗の囲いである。遠目には文字通り、あんどんに見える。肥料袋やゴミ袋などの底を切、内側から四隅に支柱を立てて苗を包むのだ。こうすると保温が効くので苗の生長がいい。風除けにもなるので、苗が傷まない。もっとも、いまからではどんどん暑くなるので、ぎゃくに苗が焼けてしまうかもしれない。

実際、きょうは気温がぐんぐん上がり、30℃近くになった。きのうは暖房、きょうは冷房。かんかんに晴れたと思ったら、こんどは雨風が窓を叩いている。

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2006.05.19

薔薇

Rose01

みごとな朱色の
バラが咲いた
庭の片隅が
ポッと

明るくなった

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2006.05.18

つゆくさ

Tsuyukusa2

まるで梅雨に入ったように、ぐずついた日が続いている。こういう天気のときは体調を悪くする人が多い。痛み、しびれ、だるさ、などが強く出るからだ。治療室も忙しかった。そんな季節にきれいに咲く花がある。アヤメやアジサイなど、紫色の花が多い。このツユクサも美しいむらさき色をしている。

広辞苑でムラサキを引くと、最初に「ムラサキ科の多年草」というのが載っている。高さ約50cm。日当たりのよい草地に自生。最近は希少。夏、白色の小花を開く。根は紫色で、乾燥したものが生薬の紫根しこんで解毒・皮膚病薬とする他、昔は重要な紫色の染料とした、とある。二番目に「色の名」とあり、ムラサキの根で染めた色。赤と青との間色。三番目が(女房詞ことば)鰯、四番目に「醤油のこと」とある。

グーグルでムラサキを検索しすると、なるほど、白くかわいい花の写真が見つかった。ムラサキの花が白というのが面白い。絶滅危惧種で、保存運動が行われているとのことだ。有名な万葉集に出てくる紫野は、この花が咲いているところらしい。

あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る    額田王 

紫草の生えているこのご料地に入って、野の番人に見られはしないでしょうか、あなたが私に袖を振っているところを。(標野:皇室などの所有地)

→万葉の花「ムラサキ」

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2006.05.17

夏野菜の苗植え

休日菜園をやっている。きょうは菅の苗屋さんから、ナス、トマト、キュウリ、ピーマン、シシトウなどの苗を買ってきて植えた。なかなかうまくいかないと話したら、肥料当たりを起こしているのではないかとのこと。苗を植えるときに根が肥料に直接あたるとうまく育たないことがあるという。連作障害もあるのかもしれない。ナス、トマト、ジャガイモは、ぜんぶナス科。ナス科のものは3年ぐらい連作しないほうがいい。だがスペースの関係上、一年おきぐらいになってしまうことも多い。

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2006.05.16

シランの花

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十年以上も前になるが、知人から一株もらったシランを地植えしたら、それがどんどん増えて毎年きれいな花を咲かせている。葉が斑入りの白花もいいけれど、そちらのほうはどうも弱く、すぐ茶色の斑点が入ってしまう。やはり紫蘭はその名のとおり、紫色のほうが映える。白と並ぶとさらに映える。

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2006.05.15

ひまわり

Himawariダイエーのレコード店で、鎌田實プロデュース、坂田明演奏のCD「ひまわり」を買ってきた。収益金のすべてをチェルノブイリとイラクの子どもたちの医療支援にあてるというのを聞いて、先日申し込んでおいたものだ。2500円。さっそく聴いてみると、ただでさえ哀しい「ひまわり」の曲が、アルト・サックスでいっそう切なくなって心を揺さぶった。

CDには鎌田實さんのこんな手書き文字の文章が入っていた。

坂田明さんと昨秋、チェルノブイリを旅した。
甲状腺がんや小児白血病と闘っている放射能の汚染地へ今まで約6億円のお薬と80回の医師団を送ってきました。
…音楽も届けてあげたかった。坂田明のサックスが、汚染大地の病院にひびいた。「ひまわり」がすごかった。いつになく静かに、時にはうなるように、沈黙の大地を汚したことを怒り、そして静かに祈った。このテイストのアルバムをつくろうと思った。優しい癒しとかオレはダメと言っていた坂田さんが重い腰をあげてくれました。戦争や放射能汚染に傷ついた子どもたちの命を支え、環境や平和を守る活動をしているJFC(日本チェルノブイリ連帯基金)やJIM-NET(日本・イラク・メディカルネットワーク)を通して、すべての利益は子どもたちのいのちを支えるために使われます。「がんばらなくていいよ」が口グセの田舎医者ですが、今回は、あきらめないで、いいCDがプロデュースできたと思います。ホッとしています。」プロデューサー 鎌田實(JFC(日本チェルノブイリ連帯基金)・医師

アルバムに入っている曲:

1.ひまわり
2.見上げてごらん夜の星を
3.ウェディング・マーチ
4.遠くへ行きたい
5.死んだ男の残したものは
6.早春賦
7.水母
8.G線上のアリア

「ひまわり」は、戦争で引き裂かれた男女を描いた同名の映画の主題曲だ。マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレン、それに美しいロシア女性のリュドミラ・サベリーワがよかった。何度も見たし、忘れられない映画である。ラストシーンは広大なひまわりの草原だ。あれは壮絶な戦闘が行われた場所だ。無数の兵士のしかばねの上に咲くひまわり、そのひとつひとつが死者の魂のように思えた。

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2006.05.14

ポルタ・モンターレ

登戸駅の改修工事が進んでいる。南武線から小田急線につながる連絡橋もだいぶ形ができてきた。同時に区画整理事業も進んでおり、新しいビルが次々に生まれている。そんなビルの一つの中にあるイタリア・レストランで客人と昼食を食べた。

タクシー乗り場の先のビルの五階にある「ポルタ・モンターレ」という舌を噛みそうな名前の店だ。開店当時はいつも混んでいたので敬遠していたが、きょうそれほどではなかった。初めて入る店だ。五階なので窓からの眺めがいい。多摩川や狛江のほうまでよく見える。駅の工事が終われば、きれいな夜景が楽しめそうだ。

ランチは1000円と1250円で、後者は前菜かデザートのどちらかがつく。客人は白身魚のスパゲッティ、京子は小エビとトマトの冷製スパゲッティ、私はボンゴレを注文した。飲み物はそれぞれ生ビール、赤ワイン、ノンアルコールのビール。サービスに焼きたてのフォカッチャ(パン)がつくが、これは食べ放題だという。前菜もデザートもうまかった。コーヒーはディープローストだ。パンをお代わりしたら腹がいっぱいになった。

車を運転するので、初めてノンアルコールのビールというのを飲んでみたが、色も泡も味もまるで本物のビールだ。アルコールは0.5パーセントとか。それでも、ふだんお酒を飲んでいないので、頬が軽くほとるぐらい回ってきた。ご機嫌である。店の雰囲気も店員の応対もなかなかいい。こんどは本格的な窯で焼いているピザを食べてみよう。

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2006.05.13

セントラル・ステーション

Brasil録画しておいたブラジル映画「セントラル・ステーション」を観た。第48回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞している作品だ。導入部が強烈だったが、最後はなかなか心温まる話になっている。もう一度、見てみたい。

リオデジャネイロの中央駅で手紙の代書屋をやっているおばちゃん・ドーラが主人公。ちょっと綾戸智絵に似ている。母親を亡くし、父親の姿を追いかける少年・ジョズエは、大人顔負けのしっかりもの。ふたりのやりとりが面白い。ひょんなことから、ドーラが父親探しを手伝うことになる。ふたりの珍道中を描いたロードムービーである。

観客の期待を上手にはぐらかしながら、ストーリーが展開してゆく。底辺の人々の葛藤を描きながら、マリアや巡礼、聖地の祭りなどを挿入し、神は試練のなかに愛を与える、とでも思わせるようだ。 カメラワークが凝っていて映像が美しく、音楽もいける。ブラジルの空はカッと晴れて、青い。

原題「Central Do Brasil」は、ブラジルの真ん中、ブラジルの臍、ブラジルの心、などと訳せそうだ。邦題の「セントラル・ステーション」はずいぶん大胆な意訳だ。中央駅は最初に出てくるだけだもの。いかにも商業的な手法だが、その映画を見たくなるようなうまいタイトルだなとも思う。

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2006.05.12

農家の嫁の事件簿

農家の嫁の事件簿という絵日記風のホームページがある。埼玉から岩手県の山村に嫁いだ人が自分で描いたイラストを載せている。このイラストが温かくて、楽しくて気に入っている。さらりと添えた文章もいい。こんなページが見られるのも、インターネットならではだ。こんな才能がある人がうらやましい。

      B0015222_20461454 TB済

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今を生きる

Asakusa01

東京東本願寺の近くのお寺の掲示板に書かれていた言葉。
まったくその通りです、としか言いようがない。

人間は
あることないこと
考えてばかりいる
そのときたしかに
いまここには居ない

生きていることは
ほとんど
奇跡なのだ
ありがたい
ありがたすぎる

植物も動物も
山も川も
月も星も
ことばも心も
みんな生きている

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2006.05.11

スナップエンドウ

Pea501

朝採りの
スナップエンドウを
サッと茹でて
そのまま食べる
そのままが最高

ことしは自家製を食べています。
サヤエンドウもすこし混ざっています。

→去年の日記スナップエンドウ

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2006.05.10

浅草演芸ホール

母方のお寺にお墓参りに行った。お寺は田原町なので、そのまま足を伸ばして浅草寺や浅草神社(三社様)もお参りをした。頭や背中にたくさん煙を浴びたから体調がよくなるかもしれない。仲見世はあいかわらず賑やかだ。とくに修学旅行の学生さんが目に付いた。来週は三社祭りがあるので、提灯などがたくさん飾りつけられていた。

Asakusa03

Asakusa02

伝法院通りがきれいになっていた。仲見世とは違った、しかし、おもしろい、あやしい店が並んでいる。以前は伝法院で治療用の針の針供養をやっていたので、何度か来たことがある。お腹がすいたので、「今半」で食事をした。京子は百年牛丼、わたしはすき焼き定食を食べた。シーラ(不食肉)を破ってしまったが、牛さんに感謝しながら美味しくいただいた。

浅草演芸ホールに行ったら、円蔵、木久蔵、馬風、正蔵(こぶ平)などが出演するというので、呼び込みにつられて入ってしまった。昼夜入れ替えなしで3000円。ここに入るのは初めてだ。客席は満員で、二階の通路に腰を掛けて見ることになった。しばらくすると近くの席があいたので、椅子に座ることができた。平日の昼間なのに大入りだ。落語ブームは本物なのだろうか。

Asakusa04

上席(上旬のプログラム)はゴールデン・ウイークが入っているので豪華だった。落語のほかに、漫才、三味線、曲芸などが組み込まれ、どれも短めでテンポよく、睡魔に襲われることもなかった。

元九郎の「津軽じょんがら」、ひろし・順子の漫才、正蔵の「竜馬がゆく?」、木久蔵の「しゅうまい娘」は秀逸だった。きょうは上席の千秋楽。最後に、木久蔵一門が「いやんばかん音頭」を踊ってみせた。マツケン音頭のまじまさんが振り付けたという。よくやるよ。笑いすぎて頭が痛くなった。さぞや、ナチュラルキラー細胞が増えたことだろう。

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2006.05.09

ひざの痛み

50代の女性が、左膝が痛いといって来た。スーパーで立ち仕事をしているが、仕事を終えて歩きだしたときガクッとなったそうだ。膝を伸ばすのは平気だが、深く曲げることができないという。立ちっぱなしで疲労していること、体重が多いこと、冷房が強かったこと、などが原因らしい。

検査をすると、骨盤と腰椎の変位は少ないが、膝のお皿の下に強い圧痛点がある。これは膝が過伸展している証拠である。膝のお皿の下の膝蓋靭帯が異状緊張をしているのだ。針治療をしたあとカウンターストレインでこの異状緊張をとることにした。

膝蓋靭帯の治療は、仰向けの姿勢で足首に枕をかい、膝関節をベッドに押し付けるようにして過伸展すればいい。変位を誇張するのである。そうすれば過伸展をつくっている筋肉がたるみ、2分ぐらいしてゆっくりゆっくり戻してゆけば異状緊張がとれる。

長時間、立ち仕事をしていたので大腿四頭筋が疲労して縮んでいたのだろう。冷房のせいでよけい硬くなっていたのかもしれない。そこへ急に膝を曲げるような動作をしたので、そうさせまいと膝蓋靭帯(大腿四頭筋の一部)が異状緊張を起こした。だから、膝を曲げようとするとズキンと痛むのだ。

よくみると、左膝の上のほうが腫れている。下腿の上で大腿がせり出しているように見える。そこで十字靭帯を検査した。すると前十字靭帯も異状緊張しているので、これもカウンターストレインで矯正した。帰りはふつうに歩けるようになった。そんなときの患者さんの嬉しそうな顔が、われわれへのなによりの報酬である。

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2006.05.08

天に召されて

精一杯
生きた人だから
悔いはないだろう
そう思うことにする
心が軽くなるから

クリスチャンは
不思議な力を
持っている
死さえ
美化してしまうような

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2006.05.07

偲ぶ会

池袋のキリスト教会で、ある人の葬儀に出席した。祭壇には彼女のスナップ写真を拡大した額が置かれ、淡いピンクや水色、白のかわいい花が飾られていた。写真の中の普段着の自然な笑顔を見ると、いまにも「わたし大丈夫よ、あなたは?」と語りかけてくるようだった。

オルガンの演奏で厳かに式が始まり、牧師が聖書の言葉を引用しながら、故人の人となりや生き方をていねいに述べた。三人の女性が祈りの歌を歌ったあと、故人の好きだった賛美歌をみんなで歌った。遺族となった旦那さんの挨拶も愛情に満ち溢れたもので、「彼女は亡くなったとは思えません、いつも私と一緒にいます」と結んでいた。

コーヒーとお菓子をいただきながら、文字通り、故人を偲んだ。思いがけない人に逢うこともできた。つくづく、葬儀というものは故人主催の社交の場でもあると思う。最後に長男がこういって締めくくったのが印象的だった。「母はいつも前向きで、その愛情は直球でした。生きている母もすごかったけど、死んでもすごい存在です」。

となりの部屋に
行くようにして
亡くなったという
どんな部屋なのか
きいてみたい

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2006.05.05

府中の明神さま

例年の通り、府中の大國魂神社のお祭りに出かけた。よく晴れて暑いぐらいだ。ここは参拝したあとの楽しみがある。植木市だ。百日紅か石楠花が欲しかったが、手に持って帰るには重いので、もっぱら目の保養である。お祭りの山場は、夕方6時ごろ行われる大太鼓と神輿の宮入りだが、それを見るとなると命懸けの押しくらまんじゅうになる。そういうのは苦手だ。昼でさえ、この人混みだ。

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飴細工屋さん、ただいまイルカを製作中。すごい早業だ。

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ここのシャーピンは油っこくないのでうまい。毎年たべている。

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2006.05.04

鄭和(ていわ)

録画しておいた番組「偉大なる旅人・鄭和」を見た。歴史の授業で、明の時代、1400年ごろ、鄭和という人物がアラビア方面へ大航海をしたことは習ったが、その詳細を知って度肝を抜かれた。つぎのようなことが印象に残った。

・鄭和の父は元の時代に中国に来たイスラム教徒である。
・子供の頃、異教徒狩りに遭い、宦官にされた。
・永楽帝のとき武勲を立てて、軍司令官に抜擢された。
・200隻以上、20,000人以上の大船団で航海をした。
・陶磁器、絹などを積んで朝貢外交を行った。
・香辛料、宝石、象牙、生きたキリン(麒麟)まで持ち帰った。

・アジアからアフリカにまたがる大貿易圏をつくった。
・仏教、ヒンズー教、イスラム教などを共存させた。
・異文化の共存共栄、友好交易、平和外交に徹した。
・ヨーロッパ列強のように植民地政策はとらなかった。
・鄧小平が鄭和を再評価して「改革開放」路線をとった。
・バスコ・ダ・ガマは残酷で、虐殺をくりかえした。

コロンブスがアメリカ大陸を発見する100年前に、200隻、2万人規模の大船団を率いて、インド洋へ計7回も大航海を行い、圧倒的な軍事力を背景に、しかしそれを行使することなく、平和共存を実現させた。りっぱな人物がいたものである。

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2006.05.03

畑しごと

スナップ・エンドウと絹さや・エンドウが採れ始めたので、毎日食べている。炒めたり、茹でたり、卵とじにしたりして変化をつけると、毎日でも飽きない。のらぼう菜(カキナ)やアスパラも毎日食べている。フキも何回か食べた。プロのようにはいかないが、自分で育てた野菜を口にできるのは幸せである。少なくとも無農薬であることはまちがいない。

Mame2  Mame1
エンドウマメ                  スナップ・エンドウ

休みなので横浜のみなと祭りにでも行こうかと思ったが、きょうも畑仕事をした。ウコン、オクラ、カブの種などを蒔いた。草取り、畝作りなど、よくからだを動かした。からだを動かしているあいだは、脳脊髄液減少症の症状らしき「めまい」を忘れていられるのがいい。よく晴れた日なのに気温は低く、あまり汗が出ず、さわやかない一日だった。夕方、近所のお通夜に行ってきたが、寒いくらいだった。

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2006.05.02

シブヤらいぶ館

NHKの公開録画番組「シブヤらいぶ館」を見に行った。BS2の水曜18時放送の『歌のない音楽会』の収録である。司会は渡邉あゆみアナウンサー、旧姓は黒田あゆみさん。ニュースやバラエティーなどでよく見てきた顔なので、なんだか他人とは思えない。キャパ250人あまりの「ふれあいホール」は、こういう音楽を聴くのにはちょうどよいサイズではないだろうか。

2週間分の収録で、前半は「エレガント・クラシック」というタイトルで、第一線で活躍している若い女性ソリストの演奏を楽しんだ。バイオリン・松田理奈、チェロ・久木田薫、フルート・yumi、ピアノ伴奏・加羽澤美濃。それぞれがオーソドックスな曲と新しい曲を演奏し、加羽澤さんが作曲したという「天空の城ラピュタのテーマ」をみんなでコラボレーション。華やいだ雰囲気に酔った。

Miyamoto後半は「宮本文昭のオーボエ、ギタリスト鳥山雄司との夕べ」。お目当ての宮本文昭の登場である。オーボエは地味な楽器だが独特の美しい音色を持っていて、わたしは好きだ。グリーン・スリーブス、クラッシックの小品、モーツアルトの「セレナーデ」、それに The Aim and the End などを聴いた。The Aim and the End は、来年の3月にオーボエの演奏をやめるという宮本自身の曲で、かなり思い入れがつよい感じを受けた。なんでも、もっと広く音楽活動にかかわる仕事をしたいそうだ。

それにしても、このオーボエという楽器は、なんと甘く切なく美しい音を奏でるのだろう。きょうは、すばらしい波動のシャワーを浴びて、心身ともに浄化されたような感じがする。本当に生はいい。放映は5月24日(水)、午後6時〔BS2〕。エレガントクラシックのほうは6月14日(同)。ひょっとすると、京子と私の姿がちらっと映っているかもしれない。

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2006.05.01

印象派

Daisagi3_1

野川は
菜の花で
まっ黄色
水面ひかり
モネの世界

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