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2006.01.28

全国短歌会

NHK全国短歌会を見た。入賞の短歌を一つずつ画面で紹介していたが、五七五七七と縦書きで五行に分けて書いてある。どれも、りっぱな五行歌だ。

文語には独特の味わいがあるが、やや堅く、どうしても「つくりものっぽく」なってしまう。また五七調のリズムは読みやすいけれど、えんた先生の言われるように、そのリズム自体にすでに哀愁が漂っている。字数の制限をとって口語で書けば、どれだけ自由に思いを表現できるだろう、なんて思ってしまう。とはいうものの、大賞をとった歌はやはりいい。つぎの歌が印象に残った。

名は「光」
わが白杖に
添う犬を
日にいく度も
いく度も呼ぶ

肉じゃがが
ほっこり黄金に
できた日は
一人暮らしを
恨んだりする

いっせいに
電車のドアが
開きたり
わたし一人が
降り立つ駅に

「ありがとう」
静かな夜に
心地よき
一年生の
息子の寝言

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コメント

どの歌も本当に心に染みる良い歌ですね。

投稿: sakura | 2006.01.29 20:30

わたしは肉じゃがの歌が好きです。

投稿: ripple | 2006.01.29 21:37

全国短歌会は
入賞作品を
五行で紹介
文語もいいが
口語はなおいい

五行歌のホームページにこの歌を載せたら、草壁焔太先生から長いレスがついた。
傾聴にあたいするので、こちらに一部を転載させていただく。

『五七五七七は、やはりおかしいですね。短歌が五行で発表するのも、歌壇のしっかりした人たちに一度明確に説明してもらいたいと思います。彼らは短歌は一行のものだと雑誌では力説しているのです。どちらなのかを明確にすべきでしょう。
 一行で書く場合と、五行で書く場合は、気持ちとして、目指すものが異なってきます。そういう違いもわかっていないのが、今の歌壇の指導者たちです。詩歌に関しては、求める気持ちが非常に重要です。それについて曖昧、表記法についても曖昧。一行に書いた場合と、五行に書いた場合の心理、気持ちの違いを考えたこともない人ばかり。 一度、講義してやらないといけないかもしれません。短歌はだんだんに五行歌に近づき、いずれ五行歌に吸収される、しかし、古典和歌の価値はいつまでも高いものとして残る、私はそういうふうに予測します。もちろん、短歌だけを書く人も残るでしょう。しかし、古典芸能のような形で継承されていくと思います。
 現在、子どもたちでいえば、五行歌を書く人が70%、残り30%が短歌、俳句と見ます。この子どもたちの自然な数の比率が、将来の比率かと感じます。しかし、これは各様式間の戦いでもありません。というのは、少ないところからよりよいものが出るということは、いつでもありうるからです。
 数が上回っても傲慢にならないようにしなくてはなりません。現在は五行歌の時代へ入りつつある過渡期ですから、古い様式との間のことでいろいろ考えるかもしれませんが、歴史が過ぎてしまえば自然現象のようなもので、よいものが選び残されるだけであり、さしたることでもないということになるでしょう。
 歌人たちに一行書きと五行書きの違いがわからない、ということは、歌人と五行歌人の意識のレベルの差があるということです。私たちはより意識を鮮明にしていきましょう。』

投稿: ripple | 2006.01.31 09:50

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