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2005.12.09

山崎方代

図書館から『こんなもんじゃ』という山崎方代(ほうだい)の歌集を借りてきて読んだ。おもしろく、そして哀しい歌ばかりだ。方代は放浪の歌人で、自在に生きたといわれる。口語の歌も多いので分かりやすい。たとえば、こんな歌がある。

寂しくてひとり笑えば卓袱台の上の茶碗が笑いだしたり
股ぐらに手をおしあてて極楽の眠りの底にわれ落ちてゆく
さいわいは空の土瓶に問いかけるゆとりのようなもののようなり

人生はまったくもって可笑しくて眠っている間のしののめである
こんなにも赤いものかと昇る日を両手に受けて嗅いでみた
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております

つくづくと五本の指を遠ざけて見つめるほどの幸せもなく
なるようになってしもうたようである穴がせまくて引き返せない
みごとな卵である 鉄砲玉も通らない

なかでも、「股ぐらに~」や「人生は~」の歌なんかが好きだなあ。

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コメント

私なら、、、
『こんなにも 赤いものかと 
昇る日を 両手に救って懐に』

『お日様の あたたかい匂いは いい匂い』 
                    お粗末。

投稿: sakura | 2005.12.09 20:26

こんなにも赤いものかと昇る日をお腹におさめてさあ出発

思ったままを素直に歌う、楽しいですね。

投稿: ripple | 2005.12.10 12:54

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