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2005.10.09

角田光代

kakuta 課外授業「ようこそ先輩」は角田光代さんだった。「対岸の彼女」という小説で直木賞をとったそうだが、わたしは最近あまり本を読んでいないので知らなかった。横浜市の小学校で小6の生徒に小説を書かせるという話だったが、その内容が素晴らしかった。角田さんによると、作文は自分の視点だけでものを書こと、小説は自分以外の人の視点に立ってものを書くことだという。

まず家族の食卓の絵を描かせ、それから、その中の誰かひとりになって文章を書かせてみる。多くの生徒はお母さんになって、「食事の支度が大変だ、誰か手伝ってくれないかな」なんていう文を書いていた。つぎに、自分の隣に座っているクラスメートになりきって文章を書くように言う。男女が隣合っているので、男の子は女の子に、女の子は男の子になって書くことになる。手始めにドッジボールをやらせて自分の相手を観察させる。こういうところが実にうまい。

ものを書くためには、なによりも事実を観察することが大切なのだ。その観察を土台にして想像をふくらませてゆく。そうすれば小説が書けるという。

与えられたタイトルは「放課後のつぶやき」。生徒たちは、隣の子を主人公にしてそれぞれユニークな文章を書いた。これがなかなか面白い。小6ぐらいになると、観察力も想像力もかなりのものだ。指導者の力量に依るところも大きい。


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