« せいのかみ | トップページ | ヴィパッサナー瞑想法 »

2005.01.15

腕のしびれ

右腕がしびれるという男性の患者さんがみえた。首を右後方にもってゆくと、脇の下から指先のほうに向かってしびれるという。炭酸水のなかに腕を入れたような感じです、という表現が面白い。首の位置によってしびれが出るのだから、頚椎か上部胸椎の問題らしい。

背骨の両側に鍼をしたが、しびれは取れない。そこで背骨の変位を検査した。すると、喉の下のくぼみ、ネクタイの結び目が当たる部分に圧痛がある。これは胸椎1番が2番の上で前屈していることを示している。この変位を治療するには、変位を誇張してやればいい。そこで大きな枕をかって首を曲げてみた。頚椎が前屈すれば、それにつられて胸椎の1、2番も前屈するからだ。枕の位置を変えて圧痛が消えるところを探し、そのまま5分ほど休んでもらう。その後、ゆっくり枕をはずす。これで圧痛はなくなった。

この治療でしびれは半減したが、首を右後方にもってゆくとまだしびれるという。もう一度検査をすると、喉の右側にも圧痛点がある。これは頚椎下部が前左に曲がっていることを示している。そこで、首を前左方向にもってゆき、2分ほどそのままにしてから、ゆっくり元に戻してゆく。こんどはしびれがほとんどなくなった。うつ伏せになってもしびれない。うつ伏せになると首が後にそった状態になるが、それでも腕はしびれないという。このまま無理な動作をしなければ治ってしまかもしれない。念のため、来週もう一度みることにした。

肩こりのひどい女性がみえたが、この人にも胸椎の前屈変位があった。ワイシャツの第2ボタンと第3ボタンのあいだあたりに圧痛点がある。上の男性と同じように枕をして頭を上げたが、こんどは枕を背中の上のほうまで入れた。それに頚椎7番と僧帽筋のカウンターストレインを行うとだいぶらくになった。二つのケースとも、長時間、同じ姿勢を続けていたためと思われる。

« せいのかみ | トップページ | ヴィパッサナー瞑想法 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 腕のしびれ:

« せいのかみ | トップページ | ヴィパッサナー瞑想法 »