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2005.01.22

詩のボクシング

治療室の前の歩道が改修された。いままではアスファルト舗装だったが、こんどはレンガ状のブロックが並べられてきれいになった。ブロックの色は赤褐色で、すべりにくいように表面がざらついている。道路との段差も小さくなり、歩道の傾斜も少なくなった。道路がきれいになると気持がいい。寒い中、工事をしてくれた職方に感謝。

テレビで「詩のボクシング」を見た。自作の詩を朗読し、7人の審査員が勝敗を決めるトーナメント戦だ。むかし見た谷川俊太郎とねじめ正一の試合も面白かったが、アマチュアだって逸材がたくさんいる。初回のチャンピオンは女子高生だったが、その透明で寂しげな声は今でも耳に残っている。前回は山梨の寿司屋の息子がチャンピオンになったが、弱々しい声なのにユーモアたっぷりで聴衆を引きつけた。

今回も、見るからに暗く、運動神経のなさそうな猫背ぎみの女性が、あれよあれよと勝ち上って優勝してしまった。一貫しているのは「わたしは社会の端っこに生きている」というスタイルだ。決勝では、小さい頃から水と木という漢字を混同していたという話を始め、水面にできる年輪だとか、地球は木の星だなどとユニークな詩をうたって観客を煙にまいた。わたしも聞いているうちに、水と木が溶け合っていくのを感じた。

総じて、絶叫型よりささやき型のほうが強い。絶叫型だと聴衆は引いてしまうが、ささやき型だと聴衆は身を乗り出して聞こうとする。わたしとしては、独特の語り口を持った61歳のブリキ屋さんを優勝させたかったのだが。

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