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2005.01.21

「きょうの発見」の製本

4年分のホームページ日記「きょうの発見」を印刷して、それを先日、製本屋さんに出した。それがきょう出来上がってきた。濃い緑色の布表紙に銀色でタイトルを押してある。しっかり製本されると立派な本になるものだ。

ホームページをそのまま印刷したから、A4版の横書きで、新しい日記ほど前に来る。しかも片面印刷だ。厚さ1.5㎝ぐらいの本が5冊できた。4年分なのだが、去年の分は写真も文章も多いので上下2冊になった。コピー用紙にそのまま印刷したものはちょっと見栄えが悪いが、思いつきで製本に出したので準備を怠ってしまったようである。でも、菅馬場の上原製本所はいい仕事をしてくれたと思っている。

図書館で借りてきた石川啄木の『悲しき玩具』を読んでいる。『一握の砂』以降、亡くなるまでの作品なので、力の抜けた歌が多い。病気の歌はつらいが、日常の歌には楽しいものもある。この本では短歌がすべて三行で書かれている。五行歌でなく、三行歌だ。けっこう字余りや字足らずが多く、自由律の短歌の試みがなされているように思う。

息すれば 胸のうちにて鳴る音あり こがらしよりもさびしきその音
真夜中の出窓に出でて 欄干の霜に 手先を冷やしけるかな

どうなりと勝手になれといふごとき わがこのごろを ひとり恐るる
「石川はふびんな奴だ」 ときにかう自分で言ひて かなしみてみる

ひと晩に咲かせてみむと 梅の鉢を火に焙りしが 咲かざりしかな
猫の耳を引っぱりてみて にやと啼けば びつくりして喜ぶ子供の顔かな

あの頃はよく嘘を言ひき 平気にてよく嘘を言ひき 汗が出づるかな
何となく自分をえらい人のやうに 思ひてゐたりき 子供なりしかな

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